副業=ポルシェディーラーの覆面調査員
私が体験したのは、ポルシェディーラーの覆面調査員です。
始めたキッカケ、それは副業サイト・クラウドワークスに「高級自動車ディーラーの覆面調査員募集」という案件が出ていたからです。
覆面調査員といえば、普通は飲食店などにお客のふりをしてサービスを受け、こっそりと接客を調査するというアルバイトが多いです。
自動車ディーラーの覆面調査員の募集は初めてだったので、ぜひ参加したいと思いました。
私自身、三度の飯より車が大好き。
高級スポーツカー、ポルシェのディーラーにいけるということで、一も二もなく参加希望を出しました。
こんな機会でもなければ絶対に行くことはないですからね。
覆面調査員になるまでは過程
事前に調査会社から着信があり、身辺調査が始まりました。
年齢、職業、持っている車など。
今回の調査対象はポルシェのディーラーということで、ある程度プレミアムなサービスを受け慣れているかどうかが審査のポイントのようでした。
私はそれほど収入があるわけではありませんが、幸いなことに夫婦共働きで世帯年収はそれなりにあります。
しかも子供もおらずずっと働いてきたため、そのあたりの審査はすんなりと合格をもらうことができました。
審査が終わったら、e-ラーニングという試験があります。
ポルシェの歴史、覆面調査員としての立ち振る舞い、調査の流れなど、参考資料を読んだ後にオンラインで試験があります。
この試験で80%以上の点数を取らないと、覆面調査に参加することができないのです。
試験が終わると、調査会社から再び連絡が入り、調査の流れの詳細の説明が始まります。
アポイントの取り方や訪問日、入ってからの立ち振る舞いや、必ず必要な資料などについて、1時間くらいみっちりと説明を受けました。
それに加え、およそ300種類ものチェック項目があり、それを大まかに記憶する必要があるのです。
私は覚えられる自信がなかったので、資料をPDFにしてスマートフォンにインストールして持って行きました。
最後にオンラインで誓約書を交わし、事前連絡終了です。
この後ディーラーに電話してアポイントメントを取るのですが、アポが終わった後に早速「いつ訪問するか」、「電話に出た担当者」「その時の対応」などを報告しました。
ポルシェディーラーの覆面調査員はチェック項目がある
調査当日、まず調査会社に「今から行きます」と連絡をします。
ディーラーに到着してからも、「到着しました」と連絡を入れます。
いよいよ接客。
セールスマンの自己紹介を受け、こちらの希望する車種を伝えます。
私にとって初めてのポルシェのディーラー。
当日はお得意さん向けのイベントを開催していたらしく、いかにもお金持ちそうな男女がたくさんいて圧倒されました。
ショールームには憧れのポルシェが所狭しと並んでいて、車が大好きな私にとっては夢のような空間でした。
今回、私が希望した車種は、ポルシェの4ドアセダン・パナメーラです。
グレードはハイブリッドということで、オプションを全く装着しなくても1500万円もするのです。
「どちらの車をご希望ですか?」という質問に対しては「パナメーラです」とあっさりと答えることができました。
しかし「ご予算はいくらくらいですか?」という質問に対して「1500万円からです」とは嘘でもいえず、明らかにキョドッてしまいました。
我が人生において、1500万円オーバーの車を購入するなんて考えたことすらないので、1500万円の車の接客を受ける心の準備ができなかったのです。
とはいえ、これは覆面調査と自分に言い聞かせ、バレないように商談を進めていきます。
会話の内容はもちろんですが、相手の所作や立ち振る舞い、身だしなみやイントネーションなどチェックするポイントがたくさんあるので、なかなか大変です。
スマートフォンでメールをするふりをしながらチェック項目を確認し、思いついたことをメモしていきました。
ポルシェディーラーの覆面調査員とバレなかった?
自分好みの仕様を伝えたら、いよいよ支払い方についての話し合いが始まります。
ところがここで大問題が!
夢が膨らみすぎてしまったため、オプションをてんこ盛りにしすぎたせいで、支払い総額が2000万円以上になってしまったのです。
何が問題って、勝手に妄想して2000万円の見積もりをもらうまでは問題ないのですが、支払い方がわからないのです。
一応調査ですので、ここですんなり言えないとバレてしまうかもしれません。
頭金をいくら支払えば月々の支払いはいくらになるのか?
ボーナス払いは必要なのか?
残価はいくらにしたらいいのか皆目見当がつきません。
なんとか適当に頭金500万円、残価1500万円という支払い方に落ち着いたものの、月々の支払いはとんでもない額になったので驚きましたね(^0^;)
実際には支払ったりはしていませんが、覆面調査ですので、どのくらいの支払いでいくのかなどの流れを聞かなくてはなりません。
ここらあたりで絶対にセールスマンに、こいつ買う気ないな、とバレただろうなぁ、なんて思いつつ、冷や汗をかきながらディーラーを後にしました。
覆面調査は報酬が高いのでお勧め
調査が終わったら、調査会社に電話連絡し、チェックシートを作成します。
記憶を辿りながら、メモを見ながらひたすらチェックシートを埋めていきました。
チェックシートと一緒に、作成した見積書やセールスマンの名刺、支払いプランの詳細などの書類をアップデートし、終了の報告をします。
その後、調査会社から当時の様子に関してのヒアリングがあり、調査は終了です。
これだけの調査で、報酬はおよそ2万円でした。
報酬額も十分ですが、さらに好きなポルシェのディーラーに行って憧れの車を目のまで見れたということで個人的に大満足でした。
贅沢をいえば、できれば試乗したかったですね。
今回の調査対象が、パナメーラのハイブリッドということで試乗車がなく、試乗は叶いませんでした。
それでも好きな車も見れて、報酬もゲットしたので大満足です!