人生を謳歌する為に副業「株」へ手を出した
私の副業は株です。
最初は怖くて、ネットで売り買いの操作をする指が震えました。
知識も経験も、ゼロの初心者だったからです。
けれど、私は副業を望んでいました。
お金を増やしたかったのです。
本業としては、事務職として毎日働いています。
家に帰ると仕事はしたくないタイプです。
テレビが観たいし、漫画が読みたい。
アニメが観たいし、ドラマも観たい。
けれど、本業に加えてもう少しお金を稼ぎたい。
なぜなら、ミュージカル観劇が趣味な私は、チケット代はもとい、遠征費にかなりの費用が掛かるのです。
東京や大阪、兵庫に福岡。
地方在住の私にとって、この遠征費が痛い出費でした。
夜行バスでは限界があり、やはり主な手段は新幹線です。
けれど、新幹線は、とても高いです。
さらに言えば、安くなる方法があまりないのです。
遠征費の為に、お金は稼がなければなりませんでした。
しかし、休日に働いていては、ミュージカルを観に行くことができなくなります。
それでは元も子もありません。
人生は謳歌したい、けれどお金は稼ぎたい。
欲望の塊の私は、働かなくても稼げる方法、そう、株に手を出してしまうのです。
株を買いたいのに、どこの株を買ったらいいのか分からない
さて、株の知識など、まったくゼロの私は、NISAというものがこの日本に存在することを知りました。
年間120万円まで、非課税の枠を使えるという代物です。
この良さが、まったく分かっていなかったのですが、「税金はかからない方がいいだろうな」という単純な理由で、NISA口座をちゃっかり申し込みました。
何度かあくびを繰り返した頃、NISA口座開設完了の知らせが私の元へ舞い込みます。
そうだった、私は株を始めるのだったと思い出した私は、ミュージカル「エリザベート」を観ながら、ネットの証券会社で株を買おうと思いました。
しかし、まったく分からないんですよ、これが。
さっぱり意味の分からない言葉が羅列されていて、目を細めたり、大きくしたりを繰り返したのち、ネット証券のページを一回閉じました。
そして、「株、オススメ」などといった安易なワードで、グーグル検索を開始しました。
株の記事は、うじゃうじゃ出てきました。
オススメの株もちらほら書かれてはいたのですが、なんだか全部私を騙しているのではないか、という疑心暗鬼に苛まれました。
勢いはあるのに、ときたま慎重になってしまうのです。
どれだけたくさんの記事を読み耽ろうと、株に関するニュースを読もうと、ピンと来るものはありませんでした。
宝塚歌劇団の組子たちなら羅列できても、世界情勢なんてまったく分からない私に、株なんてやはり無理なのだ。
そう思い込み、株を諦めようとしました。
自分の好きな会社の株を買うという方法
それでも諦めきれなかった私。
そう言えばたくさんある記事のなかのどこかに「自分の応援する企業の株を買うことが良い」と、書かれていたような気がしました。
その記事を見つけることはできなかったので、株を諦めたくない私の悪足掻きだったのかもしれないのですが、私は自分の好きな会社の株を買うことに決めました。
自分の好きな会社の株を買う。
テーマのようなものを決めたのはいいものの、「私、好きな会社なんてある?」という自問自答が始まります。
「みんな会社に好き嫌いってあるのかしら?私はそんな複雑怪奇に物事を見ていなかったわ」と再び考え始めるのですが、よく行くお店や、よく買う商品の会社のことではないのだろうか。
やっと、そういう結論に辿り着き、「この会社が潰れたら困ってしまう!」と思った会社の株を買うことにしました。
一番応援したい会社の株は、なんと予算オーバーで買うことができませんでした。
「私の好きな会社の株、めっちゃ高いやん」と絶望しながら、第二候補の株価を拝見しました。
買える値段でした。
いいぐらいだな、と思って、指値という覚えたての単語を用いて、株購入に至りました。
株を買ったら、次は売っていくだけ
配当金というものがあれど、株は売ってなんぼなのでは?
と思った私は、売り注文をさっそくしました。
指値で、期間は1ヶ月。
プラス3万になるように設定しました。
そして、放っておきました。
いつも通りテレビを観て、漫画を読んで、ミュージカル観劇に行きました。
そうして、ふと気づくと、株が売れていました。
おお、と私は思いました。
放っておいたお金が自ら働き、稼いできてくれたかのようでした。
それから私は、いろんな株を買いました。
株価が下がったら売らない・・・これだけ気をつけるだけで稼げる副業
ジャンルの違う株を買い、そして放置を繰り返しました。
下がった時には絶対に売らない。
心に決めていたのはそれだけです。
なかなか売ることにならなかった株は、配当金や株主優待などを、私にもたらしてくれました。
売りが決まったときは、その株との別れが辛くなるほどでした。
値動きの激しい株が私は好きでした。
前日比などをあまり気にしないタイプだったので、「あの日売っておけばよかった!」と後悔しないのも良かったのかなと思います。
自分が持っている株を、忘れることさえありました。
そんな風に、気を揉まず、病むことなく、高くなった株を売っていく。
それを続けていると、稼ぐことに成功していました。
お金に働いてもらう。
勇気と気長な心があれば、成功する方法ではないかなと思います。