【FX独自勉学】専門用語の多い副業
FXを始めたのは、ちょうどリーマンショック以降の景気が悪くなっていた頃で、円安ばかりにメリットが多い外貨預金にあまり魅力を感じられなくなった時期でした。
これまで外貨預金もそうだし株も含めて、投資というのは景気がよくなるほど、投資しがいのあるものだと思い込んでいました。
なので、その当時ブームになっていたFXも、最初はこれまでの投資と何ら変わらないだろうとさほど興味を持っていませんでした。
ですが、コマーシャルを見てたまたまサイトを調べたところ見方が変わりました。
取引は買いだけではなく売りからもスタートできる特徴があることを知り、一気に挑戦したくなりました。
一方からだけでなく両側から取引開始できるのは、不景気に強い投資手段です。
話題になるのも頷けて、ものは試しとばかりに手をつけてみることにしました。
とはいってもFXはレバレッジとかスワップとか何かと専門用語が多いです。
説明を読むのにもその用語がわかりづらく、きちんと理解して始めるのにかなり苦労した記憶があります。
取引を間違わないためには、正しい用語の意味を分かっていないといけません。
FX会社のサイトの用語説明ページで勉強したり、実際に投資家のブログを読みあさったりもしました。
【FXチャート】ニュージーランドドルでの最初の利益
そしていよいよ初取引を開始という時に、私が選んだのはニュージーランドドルでした。
普通なら世界三大通貨という安心ブランドである、ユーロやアメリカドルを初心者は選ぶかもしれませんが、1ドルあたりの通貨を多く購入できる方が、レバレッジで投資倍率を増やせるのでお得だと感じて、手頃な通貨を選択しました。
米ドルよりNZドルの方が通貨を多く購入でき、ちょっとしたリッチ気分にもなります。
けれど意気揚々と始めたものの、最初の取引はものの一時間くらいですぐ引き上げることにしました。
というのも、FXはチャートの動きに倣いどんどん収支が変動していくので、手に汗握るとばかりに取引開始した瞬間からドキドキしてしまったからです。
レバレッジを大きくした分ロスカットを恐れて、片時もチャート画面から目を離せませんでした。
最初の利益は数百円程度で、たった一時間でこのくらい稼げるんだと意外な喜びもありましたが、一方ですごい神経を使うなとも実感しました。
【スキャルピング】神経を使うのに利益はさほど出ない状況
始めたての頃は、いわゆるスキャルピングばかりしていました。
早ければ数秒単位、長くても一日以内に一回の取引を終わらせる短期取引とも呼ばれているものです。
こればかり多用していたのは、資金を長期間つぎこんでそのまま放置していたくないという、ネガティブな心理からきていました。
大げさに言えば目を離した隙にロスカットになってしまうのが嫌で、まだ超初心者だったので特に慎重にしていました。
けれどスキャルピングの手法だと1秒単位で利益が変わっていくため、最後まで気を抜けず一日のうち何時間も画面に張り付いていなければいけません。
それを繰り返すのです。
これがもっと本格的なトレーダーであればそれも苦に思わないかもしれませんが、私のように副業のつもりでしているのに、ここまで時間をとられるとなるとちょっと考え物です。
結果あまり稼げるほどは利益が出ていない状態が続きました。
【FXチャート】自分のペースでの「売り」「買い」取引
次にもう少しゆったりとFXをしたいと考えたので、デイトレや一週間単位のトレーディングに切り替えることにしました。
この方法を使っていた時は、スキャルピングの時よりだいぶ時間に余裕を持てるようになりました。
買い物に出かけたり仕事に出かけたりもできます。
副業をしながら自分の好きなことをできるのは、FXならではかもしれません。
一日単位や数日単位の値動きで売りか買いか決めていけばいいので、あまり時間を気にせず取引ができます。
また、ちょっとした政治や経済のニュースがあって市場が警戒した動きを見せても、数日すれば元通りになることも強みでした。
ハプニングにも強いトレーディング方法だと実感しました。
けれどやはり、この取引手法の時でも私の場合は気分が上がったり下がったり、値動きとともに一喜一憂しやすかったです。
まるで為替のチャートに引っ張られるように喜んだり、落ち込んだり、ドキドキしたりとめまぐるしい感情状態になります。
これまで試したことがある副業の投資とくらべて、どうしてFXはこんなに一喜一憂が大きいのかといえば、それはレバレッジにあると感じました。
本業ではないので、ゲーム感覚でどうしてもレバレッジを高め設定にしてしまうので、その分ロスカットのリスクも多くなるのです。
【まとめ】FXチャートで稼ぐことが出来なかった
副業で投資を選ぶなら多少リスクはつきものです。
ですがFXの場合、一年ほど続けてみても、つい気になって一日のうち何度もチャート画面を見たりしてしまう癖は抜けませんでした。
こうなる状況だとデイトレでもスキャルピングでも同じです。
気持ちが落ち着かなくなり、私はこのFXという副業には向かないのだと気づきました。
それに気づけるまで一年かかってしまったのは痛かったですが、ゲーム感覚でできるところは実に面白い副業でした。
でもゲーム感覚でできるからこそ取引してる実感が薄れそうにもなります。
人によってはそういう感覚がいいという人もいるでしょうが、私のようにチャートと一日中睨めっこしてしまう性分の人には、ちょっと合わない副業だと感じました。
また、最近の為替相場より数年前は円安傾向が強まっていたことで、日本円を含む組み合わせの値動きが大きいこともハラハラの一因だったと思います。
アプリで簡単にできる副業だし手軽感があってメリットも大いにありますが、一方で為替の値動きを気にしすぎると却って稼げなくなるのだと実感しました。